【第 100 話】 会計◆QAI42rkje6 様
『遭難』
これは叔父が大学時代に体験した話です。
当時、叔父は登山にはまっててよく友達と山に登ってたそうです。
その日はある雪山に登ってたんですが、途中で天候が荒れて遭難してしまったそうです。
しかし、運が良いことに小さな小屋を見つけてそこに避難したんですが、途中で怪我をしてた一人が亡くなってしまったんです。
仲間だし、死体を外にほっぽりだすのも気が咎めて、とりあえず中央に安置したんです。部屋の隅でもよかったんですが、
ゲームの邪魔になるので中央に置いたそうです。
雪山で遭難したとき『寝たら死ぬぞ!』ってあるじゃないですか?しかし歩いてきて疲れもピークな叔父たちは寝たかったので、
4人で部屋の四隅に座って、壁伝いに歩いて隣の人を起こして場所を交代する・・・ってゲームをしたそうです。
一度起こしたらその場に座って一巡するまで眠れるんです。
そして、それを朝まで捜索隊が来るまで滞りなく続けて叔父たちは生き残れたそうです
【了】
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